たのしいえんそく~岩手県盛岡市 松園観音の墓石ロボ~
盛岡に何やらアンビエント&末法感が漂う怪スポットがあると聞き、いても立ってもいられなくマッスルスパークをテリーマンにキメてしまったキン肉マンの如く東北自動車道を走らせ行って参りました!
グーグル検索をかけても寺院マニアっぽい方のウェブサイトがあがるだけでかなりマニアックで知名度の低い場所の様。
直ぐ近くには「盛岡少年刑務所」があり、まさに絶好のロケーションと言えるのでは?
いきなり来ました!!モッシュ・アンダー・ザ・ブッダスタチュー
プロではなく間違いなく素人の仕事でモノによっては染色体が異常を起こしたようなデキになってるモノもあるんですが、そこがまた「インディーズ的」で何とも脳味噌が気持ちよろしい。
ブッタとトライブ的アニミズムの習合か?
そして極め付けがこの墓石を合体させ、合体ロボさながらにシンボリックな仏オーラを振りまくド迫力の仏像だ。
墓石の不法投棄や無縁仏の方のソレを積み重ねてできたのかの「御神体」というわけだ、仏様だけどね。
墓石という功徳の塊を積み上げてできたソレは重みが余りにも違う。「名無し」だろうと「不法投棄」だろうと命の象徴であったことには変わりはない、ただただ茫然と立ち尽くす私なのでした。
このスポットは「八画文化会館」様で特集されてるのです!
アマゾンで買えない場合は直接通販かタコシェ等でも買えるらしいぞ!
八画文化会館 2014 vol.4 特集日本のワンダーランド伊豆 廃墟・珍スポ・レトロ 激ヤバ裏観光カオス
- 作者: 石川春菜,酒井竜次
- 出版社/メーカー: 八画出版部
- 発売日: 2014
- メディア: ムック
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八画文化会館 : 廃墟や珍スポットなど、日本各地の奇妙なモノを発見するインディーズ出版社、八画出版部
2014 年度代表ワースト作品
「St.Vincent」 St.Vincent
この作品を年間ベストに選んでるメディアを多々見かけるのですが凄くアレだと思いませんか?競馬でいうとゼンノロブロイが年度代表馬に選ばれた感じですよ!実力はあるんだけどスター性がいまいちなやつ、要は「あーこれつまんねーや...」って感じですよ!王よりも長島を持ち上げる国民性を持つ日本までこのような似非玄人性に毒されてはいけない!地味な奴に地味と言って何が悪い!
完全な偏見なんですが年間ベストディスクに選出される作品ってよくも悪くも語る点ってたくさんあると思うんですよ。しかし、ここ数年、あんまり語る要素のない作品ばかりがノミネートされてると思うんですよ。去年のVampire Weekendとか中庸の美徳を体現するバンドでしょ?絶対に叩かれないザ・ミドルな作風。
んで、St.Vincentですが正直、この作品は彼女のキャリアの中で一番地味なヤツだと思うんですよ。恐らく彼女の熱心なファンでも、この作品をベストと呼ぶ人は少ないんじゃないでしょうか?(推測ですが3rd派が最も多く、次点で2ndな予感)
変態ギタープレイは抑え目だし、メロディーメーカーとしての才能も彼女には大して感じないだけに出がらしの感は否めないと思います。
アーティストとしてのピークを過ぎた人を今頃になってなぜやたらとプッシュするのか?私には正直理解ができない!
インディーという特異性が剥奪されたUSインディーは没個性の極みだし、今年新作がリリースされたAC/DCやFoo Fightersのような産業ロックのほうが何倍も個性的なように思える。K RecordsやElephant6が築いたインディー=個性的かつ独創的という流れは何処に行ってしまったのだろうか?今、巷に流れてるのはインディーの型をなぞる量産型に思えてならない。
i-podシャッフル その1
星宮いちごちゃんが面白いことやってるんでマネしちゃいますー
ルール
(1)i-podをシャッフルして再生された楽曲の曲名とアーティスト名を記す
(2)飛ばしたりインチキするのはNG
(3)極力、感想を書く
(4)動画等が落ちてれば埋め込みをできるだけする
基本的に携帯音楽プレイヤーには必要な分を必要なだけいれる人間なんですよー、ウチの会社もトヨタ方式ですしー社会人ですしー容量の無駄は嫌いなんですよー
んでは早速、自慢のi-pod classicをシャッフルしてみようかぁ!(クラシック原理主義者です)
1 「Yes」 Shudder To Think
いきなりディスコードが来ましたね!イエスだね!
叫ぶハードコアの時代など終わりだと言わんばかりの脱力気味のボーカル(ファルセットも使う)に対し楽器隊はバキバキに動く(けっこうUKメロディックっぽさもある)
メンバーは後にポストパンクっぽい路線に走りますがハードコアとの中間点という意味ではこのバンドが最適なような気がしないでもない。
該当する曲がなかったので別な曲でー
Shudder To Think - Chocolate - YouTube
2「風鳴る夜」FINE LINES
引きが良いね。
ハスキンのドンドンがハスキン解散から再結成の間にやってたバンド。基本的にハスキンでドンドンがボーカルとってる曲の延長戦と考えてください。
ベースがテッキン(ハスキン、ビヨンズ)、ギターがショーサキのジョージさん、ドラムが片山さん(サム、スライムボール)という豪華な面子。
正直、今のハスキンより断然に良いです。というよりハスキンにおいてイッソンの曲があまりにもダメダメすぎるんですよね。
FINE LINESは打ち込みの弾き語り音源も出してるんですがそれもかなり良い。
3 「með blóðnasir」sigur ros
takkに入ってる曲でインストで短い。グロソリとホピポラだけの作品なイメージでしたが悪くないですね。
すっかりボーカルバンドになってしまった感がある彼らですが昔はボーカルを楽器の一部、補助的なものとして捉えていたように思う。
関係ないんですが夏競馬でシガーロスという名前のクソ血統馬がいたんですが今調べたら勝ち上がれないまま引退しちゃったみたいです。馬主はロキノン厨だったんでしょうか?いずれにしろこの血統でシガーロスはないだろ!
Sigur Rós - Meo Blodnasir (HD) - YouTube
2014ベストアルバム 総まとめだよ!
だらだらやってたら余裕がなくなってきたので一気にやっちゃいます!
「Morning Phase」 Beck
冒頭の曲を聴けばわかるんですが「Sea Change」のリメイク、焼き直し的な作品です。「Sea Change」よりアレンジが煌びやかになっており非常に耳触りが良いです。
個人的には90年代のベックより00年代以降の彼の方が面白いと思います。
「No Coast」Braid
J Robins録音特有の硬派で緊張感のある音像はだいぶ軟化し、ポップで分かりやすい曲が目立ちます。ただし分厚いのにやたらと緻密なリズム隊は今も健在です。
個人的にはHey MercedesとCertain People I Knowの中間くらいの印象を受けました。
「Never」 Nohtenkigengo
以前の記事でも紹介したので割愛。これだけギターが弾けたら楽しいんでしょうね~
「Why Don't They Teach Heartbreak At School? 」 Aerial
グラスゴーの涼風の帰還。
FOW、ワナダイズ、Silver Sunなどパワーポップの良いところが凝縮されてます!終盤がちょっとダレるけどね
「Art Official Age」Prince
00年代に入ってからの作品では一番の出来だと思います。声の調子も楽曲の質も抜群に良い。特にラストの2曲はパレード期を彷彿とさせる幽玄なバラード。これだけでも聴く価値あり。
EDMっぽい曲も意外と聴ける。
2014 ベスト女性アーティスト
「Ruins」Grouper
年1回ペースでリリースですね!もはやkrankyの稼ぎ頭として定着した感がありますね!
ポストクラシカルと呼ぶには質素だし、ドローンと呼ぶには歌メロが綺麗すぎる。krankyにおいて商業のディアハンターを除けば最も異質な存在のように思えます。
必要最低限の音数。それなのに美メロが際立っています。
「Heartleap」 Vashti Bunyan
アニコレ経由でヴァシュティを知ったクチなんですが今となると彼女がなアシッドフォークのレジェンドとして崇められていたのか凄く謎です。アシッドではなく完全なトラッドですよね、子守唄や童謡に近い雰囲気。
ふと思ったんですが御年70のヴァシュティ婆さんが現代に生まれてたら↑のgrouperみたいな音楽をやってたんじゃないかなー
おばあちゃんは歌姫だった
Vashti Bunyan - Across the Water - YouTube
「Nikki Nack」 tUnE-yArDs
前作よりもコチラのほうが好み!
ファンクっぽいんですが「1999」の時のプリンスみたいなカラフルだけどどこか胡散臭いポップさがあって楽しい。ギター弾きたいんだかファンクやりたいんだかよく分からないセイントヴィンセントよりも断然良いです!
HCWいくよ
2014 ベストパンクアルバム
「About Lights」Shipyards
知ってる人は知ってると思いますが日本でパンクの街といえば札幌と八王子です。
前者はUSハードコア、特にワシントンDCやシカゴ界隈から影響を強く受けており、鋭い感性と時代に媚びない普遍的な創作性を武器にしている方々が多いです。最近はダブやノイズ、ジャーマンなどを通過し「この人達しかできねーよなぁ」ってな具合の音を鳴らすバンドも幾つかあります。
かたや八王子ですが札幌と比べるとだいぶフランクな雰囲気で、誰でも真似できそうだけど実は中々できないってところが魅力です。音楽的にはUKメロディックを基調にパワーポップ、サーフ、ネオアコなどを折衷し、日本っぽいポップパンクに纏めたというのが特徴でしょうか。
今回挙げたshipyardsは八王子を拠点に活動するバンドで、本作は去年発売されたファーストアルバムに次ぐ作品となっています。前作はシャカリキなシンガロング、裏返り気味のボーカル、Snuffy Smile系のバンドからの影響が強くみられる高音ツインギターの絡みなどが特徴的だったのですが本作ではだいぶ落ち着き、メロディーをしっかりと歌い上げる系統の楽曲が目立つようになりシンガロング感は幾分か減退したように思います。しかし、泣きのツインギターは健在で何よりもメロディーが良さが際立っています。とても良い!
泣きのイントロ。初期のスーパーチャンクっぽさもある
SHIPYARDS - "throat lozenge" MV - YouTube
This World Is Mineからキャプヘジ辺りにも通じる疾走感
Falling From Palm by shipyards - Hear the world’s sounds
「Totem」 Baton Rouge
フランスのバンドらしいです!元は激情ハードコアっぽいバンドだったらしいのですが私的にはJ・Robinsが関わってる系のDCハードコア・ポストハードコアという印象を受けました。音はソリッドなんですがボーカルの声がGet Up KidsやTexas Is The Reasonのような青さがあるのも特徴的。あと、4人編成ゆえなんでしょうかシューゲイザーっぽい空間的なノイズの拡がりを意識した曲が何曲かありました。
フランスにはブラックメタルとシューゲイザーを融合させたAlcestというアーティストがいますが中々面白い国ですねー
徐々に熱を帯びていく感じ
2014ワーストオルタナティブアルバム
「Here and Nowhere Else」 Cloud Nothings
中身はないがライブ感はある!ノーモア技術エニーモアな作品!!
前作の残飯か?あるいは勢いで書き殴ったようトラッシュ感ビンビンなパンクっぽいラフ&ラフな楽曲ばかり!フリンジ化した90年代のポストハードコアを巧みに焼きなおした「Wasted Days」のような曲はないし、かといって「Stay Usless」のようなキッズ向けのアンセムもない。ちょっと過大評価されすぎじゃないかな~?
Cloud Nothingsについては世間の評判に対し、自分自身の技量やメンタルが追いついていない典型的な例だと私は思います。スティーブ・アルビニ録音の下、SlintやHooverを2010年代的に解釈した前作「Attack On Memory」は間違いなく名作ですしディラン・バルディの基礎的なソングライティングの高さは間違いなく天性のものと言えるでしょう。しかし、ここで甘やかしてしまうとピンカートン以降のWeezerになりかねないと私は危惧しているのです。
お金儲けだけではなく、機材や技術について適切な助言を与える大人の存在が彼らには必要なのではないでしょうか?個人的にはアルビニ道場に入門し内弟子になってもらいたいのですが無理ですよねー。
この曲はアルバム内だとかなり良い曲なんですがライブだとこうなってしまう...
チューニングちゃんとしてんのか?
Cloud Nothings perform "Pattern Walks" - Pitchfork Music Festival 2014 - YouTube
「Only Run」Clap Your Hands Say Yeah
以前の記事でも触れてるのですが何をしたいのか一切分からない珍品。
アレックソロ名義の音源のほうがCYHSYっぽいし謎すぎる。メジャーから縁を切られてヤケっぱちになっての最後っ屁のつもりなのでしょうかねー?
クラナシと違いミュージシャンとして完成してるタイプの人だと思うのでこれはマズイ....
バンドじゃない