ネココネコロガール

音楽の話題

2018ワーストアルバム選手権

10枚です。ネタとか抜きに「あっ、これ良くねぇなぁ。金返して欲しいなぁ。」と思った作品。

 

 

ホームタウン(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし)

ホームタウン-アジアンカンフージェネレーション

 

10代の頃から弛まず作品を追ってきて多少の浮き沈みはあったものの今回出た新作がダントツでデキが悪い。赤く染まっているものの、色んな事情のためにクソみたいなベストアルバムを出したり、過去の楽曲を再録してみたりと、色んな色に染まったフリをしないといけない!まさに尊厳と自由で矛盾しているダメな作品!

 

アジカン共産党宣言だった「Wonder Future」は一部のファンをドン引きさせる作品でしたが全体を通しての聴きどころは万遍なくあり、なによりギターロックとしての攻撃性を内在していたと思います。思想うんぬんはさておき、です。

 

この「ホームタウン」という作品ですが、ファン離れやネットの怖い勢力からの攻撃とか要因は色々考えられますが、全くもって覇気が感じられません。収録時間も30分強と短いのですが、「簡潔」よりかは「30分なのにダラダラ」な感が強いです。歌詞で首相の短所を叩くのもカッコが悪いです。とりあえず、「バンド存続のため、生活資金のため」に黄昏流星群よろしく、冷え切ったバンドメンバーが何となく集まって短時間でススッと済ませたような作品。

ゴッチ氏の才能は決して枯れているとは思えません。要は「やる気」だと思います、やるぞ!やるぞ!やるぞ!功徳を積むぞ!積むぞ!積むぞ!の精神を少しでも音楽に向けて欲しいものです。

 

 

A PRODUCTIVE COUGH (IMPORT)

DRIFT

A PRODUCTIVE COUGH ーTitus Andronicus

DRIFT ーThe Men

 

所謂、2010年代前半に飛躍を遂げた「ピッチ系」と呼ばれる勢力の萎え方がハンパない。ピッチフォーク自体がショボいラップをゴリ押しするコースにシフトチェンジし、ロック系をsageるという流れは本流化しつつあるが、ピッチとは全く関係なしにロック自体がツマラナイのかもしれない。この2作は俺の疑念を確信化させるには十分すぎるほどの「ナンダカナー感」に溢れた作品でした。

タイタスからはアイリッシュパンクのような勢いが消え、トラッド化。メンはベーシストが抜けてから、サーフとゴスとUSハードコアを奇形合体させたようなカオティックさが鳴りを潜め、ただのUSインディーロックバンドになってしまった印象です。

 

 

 

WHAT A TIME TO BE ALIVE

WHAT A TIME TO BE A LIVEーSuperchunk

 

ホントはこんなところに入れたくないバンドなんですけど今回は情け容赦なくー。

 

ダイナソーJRやスーパーチャンク、ティーンエイジファンクラブ、に求められる「それなり」って物凄く高いハードルなんですよ。なんせ、積み重ねてきたキャリアも違うし、名作が多いからね!

でも、もう少しでお爺さんになる人たちなんで、これ以上の上積みを期待できない点を慎重に考慮した上でも、今回のはかなり残念なデキの部類に入ると思います。復活後の三作では間違いなく一番下!(最初のやつが一番好き!)

 

 

 

Ripple Waves

Ripple Wavesコーネリアス

 

去年出たアルバムのアウトテイク、リミックスとかを集めた、ジャンクに近い作品。

これを「アルバム」として出すのは考え物だし、買う方も買う方だ。

 

集金ツアーを観に行きましたが凄く良かったです。

 

 

 

 

 

How To Solve Our Human Problems [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (OLE11239)

How To Solve Our Humans ProblemーBelle & Sebastian

 

作品が出たことを忘れてしまうほど空気になってしまったベルセバ

ベルセバと言えば、一度聴いたら忘れられない求心力の高いメロディーが強みのバンドですが今回は全く記憶に残らねぇ!メロディーメイカーとしても、シンガーとしても、スチュアート・マードックの衰えを感じさせるガッカリな作品です。

前作で頻繁に使用していた露悪的なテクノポップサウンドは悪い意味で耳に残りましたが、アレはメロディーのパンチの弱さをカモフラージュするための苦肉の策だったように思います。

 

 

 

 

 

 

映像

映像ーザ・なつやすみバンド

 

メジャーを切られたことによる「予算のなさ」「時間のなさ」「意欲のなさ」を感じさせる作品。(要は余裕がない、貧乏暇なし)

前作、ビクターから出た「ファンタジア」が奇跡的に良い作品でした。ポンキッキーズ久石譲から感じるアレです!アレ!

んで、今回ですが空気公団を縮小したような、こじんまりとした緩やか目の曲が主体で全くワクワクしない。インディーズ時代の彼女たちに戻ってしまったカンジ。中川さんがゾーンに入った時のメロディーセンスはマジゴッド入ってるんでバッテリーが切れるまでフル活動して欲しいんだがなぁ...本当にもったいないぞ!

 

 

 

 

 

Veriditas

VeriditasーHelios

 

別名義でGoldmundというプロジェクトがあるんです。このGoldmundも新作を今年出してるの。それとおんなじことをHeliosでもやってるの。なんだテメェ?

ちなみに、Goldmundはピアノ主体のアンビエント、ポストクラシカルでHeliosエレクトロニカとフォークトロニカの中間みたいな少し泣きの入ったポストロック。

 

 

 

 

 

 

Great Big Blue

Great Big BlueーGeowulf

 

酒飲みながらテキトーにストリーミング再生を聴いて「おお、イイじゃん」と思ったやつ。酔った勢いでCDを買って失敗するパターン。

典型的な量産型ドリームポップ。酒飲むと芸術的な感性?や金に関するアレが弱くなるので酒はいけない。ハハッ

 

 

 

 

 

I can feel you creep into my private life [輸入盤CD](4AD0052CD)

I can feel you creep into my private lifeーTune-Yards

 

ピッチフォークは過去にお世話になったインディーロックを低評価しすぎ!ヒップホップはクソ!

とか思ってましたが、↑で挙げたメンもタイタスもそうなんですが実は適正な評価のような気がしてきた。チューンヤーズも例に違わずで、目くらましみたいなコーラスやメロディーが抑え目で勢いがない。うーん。

ちなみに、フジロックでのパフォーマンスが絶賛されてましたが、実際、マジで良いです。単独で来日するっぽいので東京住んでたら絶対行くな!でも、このアルバムはアカン!