「恋する団地」ayU tokiO
ayU tokiO / 恋する団地 [CD]
01. 恋する団地
02. 夜を照らせ
03. air check
04. メビウスの輪
05. 米農家の娘だから
5.5/10.0 オススメトラック:① ③
アーサーユートーキョーと読みます。
音だけ聴くと所謂、シティポップ、渋谷・下北沢系のインディーバンドのようです。ただ、所属レーベルがウォータークローゼット、フォートゥモロー等の八王子~高円寺を活動拠点とするパンク・パワーポップ系のバンドの作品を多く出しているsuburbia worksという所が非常に興味深いです。現に演奏するハコや共演者もサブカルチャーよりかはアンダーグラウンド寄りで、悪い意味での馴れ合いが多い渋谷・下北沢のバンドとはかなり印象が違ってきます。
タイトルトラックの「恋する団地」ですが初めて聴いた時は素晴らしい楽曲のように感じたのですが如何せん1曲1曲が長く折角のメロディーの良さを殺している感があります。(全曲5分以上) もうちょっとコンパクトにまとめてもいい。
周囲の環境だけ見ると特異な存在のように見えますが音楽性は現行の渋谷・下北沢インディーの潮流に乗るもので、その辺のバンドを聴き漁った僕としては特に目新しいものは感じないし、むしろ食傷気味感がまんまんです。
渋谷・下北沢系のインディーロックですが私見では昨年のtofubeatsのブレイクがピークで今年の昆虫キッズの解散発表を気に下火になっていくと思われます。
楽曲自体のレベルは高いのですが、どれも似たような印象を受けるという感想はその手のジャンルを愛聴する方から良く聴く意見です。
洒脱なポップセンスに加える新たなスパイスを探求する必要性を感じずにはいられません。スパイスを求めて旅するとか西洋人みたいでオシャレですね。