ネココネコロガール

音楽の話題

2008年の今頃、何を聴いていましたか? その2

☆ 駄作

☆☆ うーん、微妙

☆☆☆ たまに聴く

☆☆☆☆ 愛聴盤

☆☆☆☆☆ 10年単位での名作

 

Narrow Stairs

「Narrow Stairs」Death Cab for Cutie
☆☆☆☆(楽曲の多彩さも含めて、長いキャリアのピークとも言える作品)
 
世界一のバンドになろうステアーズ。
デスキャブの曲は「なんとなくいいなぁ」と思えるところが良い。ライブも地味で堅実さしか売りのないバンドがビルボード1位を獲得し、今でもメジャーなレコード会社と契約を更新してるってのは中々に凄いことだ。出てきた当時の比較対象はビルト・トゥ・スピルやブライトアイズで正直「?」なんですけど、こいつら全員に共通してるのはメジャーで売れたということ。
 
全体的に芸風のレンジの拡大を狙った作品でライブでのグルーヴ感を意識した「I Will Poses Your Heart」あたりが代表曲になるんだろうけど、個人的には「いつもの感」がある「Your New Twin Sized Bed」がスゲー好き。
 
 


Your New Twin Sized Bed

 

 

 

 

 

 

 

ORACULAR SPECTACULAR

 

「ORACULAR SPECTACULAR」MGMT
☆☆(捨て曲多いよね、このバンド)
 
「KIDS」に呪われた作品であり、今も引きずっている感がアリアリなのがバンドマンとしての悲哀を感じる。本当はアヘアヘしたサイケを本格的にやりたかったんでしょうね。1曲の大成功が足枷になり、作品が発表できなくなる実にイヤなパターンだ。
あと、サマソニで日本での初ライブ?をやった時、演奏がグダグダすぎると叩かれていたんだけど個人的にはそうは思わなかったー。そんなダメだったかなー?
 
 
 
 
 
 
 

Vampire Weekend

「Vampire Weekend」Vampire Weekend
☆☆☆(サクッと短時間で聴けるインディーポップロックアルバムだと思う)
 
当時の煽り文句である「吸血鬼大集合」で分かる通り、B級感がハンパなく、この人たちがアメリカを代表するロックバンドの1つになるとは思ってもいなかった。
 
この人らの作品はこの1枚目が一番好き。後にアフロとかチルい要素を入れてくるんだけど「ローファイ」と形容されてたモダン、キッチュ、簡潔なコレが一番。
 
それとリーマンショックが発生して、翌年の2009年にはベーガズ関係のレーベル(XL,4AD、マタドールとか色々)とワーナージャパンとのライセンスがプチンされて、それらのアーティストの国内盤リリースがホステスに移管されたのは大きな出来事かも。
日本の大きいレコード会社が洋楽の「インディー」を売らなくなったのはデカいよデカい。
 
 
 
 
 
 
 

Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust

 
「Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust」Sigur Ros
☆☆☆
 
シガーロスがアニコレやダープロみたいなことをし始めた!ジャケットが気持ち悪い!と物議を醸したものの音楽的な評価は非常に高い作品。1曲目を聴くと「確かにアニコレっぽいねー」と思うものの、「Festival」みたいな様式美的シガロスがあるし、前半しか良い曲がない前作「Takk...」と比べると終始飽きずに聴けるし作品トータルとしてのデキは断然コチラが上。
後にシガロスはアンビエント/クラシカルな路線にいったりスマパンみたいな曲をやったりライブがコールドプレイ化したりと軸足が定まらないままシーンを右往左往する。しかし、今でも神格化された「アイスランドの神秘」であることは変わらない。
 
 
 


Sigur Rós - "Gobbledigook"

 

 

 

 

 

Secrets Are Sinister

「Secrets Are Sinister」 Longwave
☆☆☆☆(超過小評価バンドの3枚目、ラストアルバム)
 
ストロークスの友達なんですけど彼らよりず~っと凄い曲を書くと思うんだけどなー。
ロックンロールリバイバル特有のガレージという名の単調さがないしメロディーセンスは天性のものがある。マーキュリーレヴや初期のレディオヘッド好きなんかはドストライクなんじゃないかねー。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Aurora

 

 

「Aurora 」Deer Tracks
☆☆☆☆(ラップトップシューゲイザー、ドリームポップブーム到来前の秀作)
 
当時、ウルリッヒシュナウスやマニュアルらへんのドイツ~北欧エリアに生息するラップトップシューゲイザーに凝ってたんだけど、その流れで知ったのがこのユニットです。驚くことに前身が初期エモ好きには有名なレイア、アリエル・キル・ヒム!まあ、やけに美しいメロディーが共通してると言えなくもないが、こちらは完全にスタジオワークがメインの「バンド」ではなく「ユニット」ですからね。
ちなみに、この後、ラディオデプトやフリーティングングジョイズらと来日公演をやってるんですが未見。後発の作品はただのエレポップになってしまっていて本作にある息を飲むような絶景は見る影もありません。