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「Only Run」Clap Your Hands Say Yeah

Only Run

 

 

Only Run

Only Run

 

 

「Only Run」Clap Your Hands Say Yeah

01. As Always
02. Blameless
03. Coming Down
04. Little Moments
05. Only Run
06. Your Advice
07. Beyond Illusion
08. Impossible Request
09. Cover Up

 

2.0/10.0   オススメトラック なし

 

3年ぶりとなる4枚目のフルアルバム。

 

タイトルとは裏腹に非常に後ろ向きな内容です。メンバーの離脱が原因なんでしょうか?ちょっとこれはいただけないぞ。レーベルとの契約なしの完全なインディー形態でのリリース、「ひた走る」、虚勢にしか聞こえないのは僕だけでしょうか。

 

CYHSYは元々、アレック・オンスワースのワンマンバンドだと僕は認識してましたし、現に2009年にアンタイから出されたアレックのソロアルバムは後にリリースされる3rd「ヒステリカル」よりもCYHSY節全開で、むしろ一人のほうがよくね?と思うほどだったんですがねー。とにかく、歌メロが耳に残らず、やたらとグニャングニャンとしたシンセサイザーにアレックの気の抜けたボーカルが乗る....バッドテイストです。

 

 CYHSYがコロンビア傘下のウィチタと契約したのは確か2005年ころで、今のようにUSインディーという言葉が頻繁に行き交う音楽シーンではなかったと記憶しています。そんな中イギリスではロックアイコン的なアークティックモンキーズが鳴り物入りでデビューし、対しアメリカで登場したのがトーキングヘッズmeetsペイヴメントみたいな触れこみで登場したのが彼らCYHSYでした。性急なリズムと歯切れの良いカッティングリフがトレンドであった当時のシーンで親しみやすい牧歌的なメロディーと独特のローファイ感を持った彼らの音楽性は非常に新鮮に響いたと今でもしっかりと記憶しています。後のインディーロックバブルの下地を作り、日本でのペイヴメント再評価の下地を作ったのは間違いなく彼らだと思いますし、シーンへの貢献度は非常に高かったのは間違いないでしょう。

 

 

インディーロックブームが夢の跡となり、ポストインディーが求められる中、久々にリリースされたシーンの中堅の新作がこれではなぁ...

どうしてこうなった!って感じです。