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「Familiars」 The Antlers

 

Familiars

 

Familiars

Familiars

 

 

  1. Palace" – 5:38
  2. "Doppelgänger" – 7:05
  3. "Hotel" – 5:01
  4. "Intruders" – 5:25
  5. "Director" – 6:14
  6. "Revisited" – 7:42
  7. "Parade" – 5:12
  8. "Surrender" – 6:16
  9. "Refuge" – 4:57

評価:7.5/10.0  オススメトラック ① ⑥ ⑦ ⑧ ⑨

 

 

 

3年ぶり5枚目のニューアルバムです。

注目すべき点、一つ目はリリースがエピタフ傘下のアンタイからという点です。エピタフというとランシドオフスプリングなど若い世代を狙いにしたパンクレーベルというイメージが濃いですが、その弟分と言えるアンタイはというとニーコ・ケイス、フレイムス、スウェルシーズン等のハードコアパンクを通過したオルタナカントリー、フォーク色の強いインディーバンドを中心に配する実に渋いレーベルです。

近年はビルボード上位ランクイン、グラミー賞ノミネートなど輝かしい実績を収めているのにも関わらず田舎臭いアメリカの原風景的な世界観がウケないのか日本での人気はいま一つなのもポイントです。

 

アントラーズ

多くのリスナーが彼らを知ったのはピッチフォークでBNMが付いた「Hospice」からではないでしょうか?

当時、USインディーロックシーンはバブル期佳境に差し掛かった状態であり、チルウェイブだブルックリンだと今では歯の浮くようなフレーズが飛び交い00年代最後の狂騒を皆々が楽しんでいた時期であります。そんな中で評価されつつも、実にパッとしない立ち位置にいたのがアントラーズであります。

そんな地味で実力はな人たちが地味な優良レーベルと組むんだから期待せずにはいられません。

 

んで、リリースされたこの作品。

注目すべき点、二つめです。

オープニングの曲を聴けば分かるんですが前作「Burst Apart」のような歪ませたギターの音色は皆無で鍵盤とホーン隊が全体を牽引しており、作品全体を通してこれは変わりません。「Hospice」にあった牧歌的な静パートから徐々に轟パートへと移っていくオルタナ感もありません。逆に非常に目立つのが先述した鍵盤、ホーン、そして妙に艶っぽくなった声量たっぷりのボーカルです。僕はこのバンドをオルタナカントリー系のバンドと個人的に思ってたのですが今回の作風は今流行のインディーR&Bなんかに近いような気がします、ギターロック感は薄い。

 

なんか、マイナスなことばっかり書いてる気がしますが曲自体デキは非常によく間違いなくライブアレンジで更によくなりそうな曲ばかりです(アントラーズはライブバンド)

 

最後にこのバンドの作品についてのまとめと動画で今日は終わり

Hospice>本作>Burst Apart

 

 


The Antlers - "Parade" - YouTube