2008年の今頃、何を聴いていましたか? その3
☆ 駄作
☆☆ うーん、微妙
☆☆☆ たまに聴く
☆☆☆☆ 愛聴盤
☆☆☆☆☆ 10年単位での名作
当時、出会った旧譜を紹介
the Jazz June: Viva La Speed Metal
「Low Level Owl: Volume 1」Appleseed Cast 2001年リリース
☆☆☆(歌モノがもっとあってもいいかなーと今は思うなー)
現役のアップルシードキャストですが今は完全にマスロック化していて、「泣き」の要素が一切なくなってしまいましたね。
歌モノとインストを半々に分けたエモとポストロックの渡し守的な作品でしょうか。レディヘで言うとOKコンピューターですね。ドライだけど微妙に涙の熱を帯びた歌モノの曲を私は支持したい。
The Appleseed Cast - Steps and Numbers
「RHYTHM OF WIND AND WATER」THREE MINUTE MOVIE 2000年リリース
☆☆☆☆(日本のメロディックシーンを支えるベテラン。この1stが個人的には最高傑作かとー)
スナッフィースマイル系の音源もユニオンで漁りました。BlueberdやWater Closetからの流れから乗った覚えがある。
TMMは現役のバンドですが現在は3ピース編成でメロディックパンク直球のスタイルで肌に合わなくなってしまった。個人的にはツインギターの多角的でエモーショナルな攻め方をする本作を推したいね!
「RHYTHM OF WIND AND WATER」Three Minute Movie
「CHILDREN EAT A NIGHTMARE」LOVEMEN 1998年リリース 2015年リイシュー
☆☆☆☆☆(ジャパニーズメロディックパンクの傑作)
ラブメンは良いバンド!メロディックパンク!メロコアじゃあないよー!ハイスタやブラフマンの裏でバブルガムすぎず、渋過ぎずなラブメンのようなバンドが活躍していた90年代って凄い。幸運にも2015年にまさかのリイシュー(ボートラ付き)が実現しており、今でも簡単に聴けることができる古典の名作だ!
2008年の今頃、何を聴いていましたか? その2
☆ 駄作
☆☆ うーん、微妙
☆☆☆ たまに聴く
☆☆☆☆ 愛聴盤
☆☆☆☆☆ 10年単位での名作
2008年の今頃、何を聴いていましたか? その1
振り返りたい。
当時、学生で音楽に対してのモチベーションが非常に高く、フェスや洋邦問わず多くのライブに参加した記憶がある。学生なので当然、経済的な制約があり、限られたバイト代の中でライブ、音源の取捨選択をする。定額のストリーミングサービスなど存在しない時代なのでmyspaceやウェブサイトをフル活用する。ピュアで貪欲であった。
東京に非常に音楽の趣味が近い友人が住んでおり、上京の度にCDを持参(昔はbluetooth内蔵の機器などは当たり前ではなかった)し、digした成果をお互いに称え合った。夜通しで音楽を聴いたり、ニコニコ動画でカブトボーグや永井、佐々木の配信を見たりと楽しい時代だったとホントに思う。そんな「音楽が楽しくて仕方がなかった時代に出会った音源」を己自信を顧みながら紹介していきたいと思う。
☆ 駄作
☆☆ うーん、微妙
☆☆☆ たまに聴く
☆☆☆☆ 愛聴盤
☆☆☆☆☆ 10年単位での名作
☆☆☆☆☆(俺史観の邦楽ベストに入る作品だと思う)
2007年の作品なんですけど2008年に買って聴き耽った記憶がある。
2007年にトクマルシューゴの「EXIT」(これも金字塔的作品)に出会い、スライド式でトクマルの副業であるゲラーズにたどり着くのは容易かつ必然的と言える。
初めて聴いた時の感想は「カオティックなハードコア」だなという感想につきる。ここで言うカオティックとはエンヴィーとかコンヴァージらへんの意図的かつ目的としてのカオスではなく自然的、アニミズム的に生成されたカオスを指します。
後に「都市型インディー」という体系が構築され、日本のインディーは現在進行形でつまらなくなっていくのですが「シーンの形成の原初」がこのバンドにはあり、この時代が一番面白かったと僕は思うのです。
「FAN」group_inou
☆☆☆☆☆(こちらもオールタイムレベルで大好きな作品)
この時代のラップってshing02、ブルーハーブ、降神みたいな頭が良くて少し近づきがたいスタイルの人たちがメインだった気がします。今みたいにお調子者の大学生が上手いこと言う大喜利みたいなやつと00年前半の露悪的なヒップホップのちょうど中間に位置するのでは?2008年。
グループイノウはラップよりかはロックバンドに近いもんだと思っています。反復することによる高揚をメインに置くヒップホップとは違い、ノスタルジックでキラキラ&ピコピコなimaiの作り出すトラックは衝撃的でした。
イノウが出てきて54-71、モールス、ネハンベース、YOMOYA等々、面白い日本のインディーバンドを沢山知ったのもこの時。
「It could be done if it could be imagined」Folk Squat
☆☆☆☆☆(本物のシティポップだと思う)
隠れた日本の名盤なのでぜひとも聴いてほしい。
スチャスチャしたギターに軽薄で軟弱なだけで全然うまくないオカマ声のバンドがシティポップと呼ばれる現在、シティポップとはなんなんだ?
フォークスクワットの特徴はきめ細かい電子音とキラキラとしたアルペジオにスモーキーで非常に流暢な英詞!ネットによる音楽配信が成熟する少し前、私にとってこのような音楽が都会的な音楽だった。
「RIVALS」Cinemechanica
☆☆(マスロック好きな人はどうぞー)
ライトニングボルトなんかと近い感覚で聴いてた気がする。八王子だかで来日公演を観て感動した東京の友達から紹介されたバンドなので印象に残っている。
今聴いてもカッコいいちゃっカッコいいだけどマスロックというジャンルが浸透しすぎた気がしないでもない。
「Myam James Part 1」Kettel
☆☆☆(代表作のMy Dogan、RE:THROUGH FRIENDLY WATERSのほうが評判は良いですがコレも十分に良作)
これは渋谷のワルシャワで音源を買ったので非常に印象が残っている。ドイツ盤って当時は通販で買うと出荷されるまで目茶苦茶時間がかかったし値段もスゲー高いんですよ。1枚3000円~4000円くらい。
当時、イノウもそうだけどI am Robot and ProudやLali Punaみたいなメロディーを重視した電子音に夢中になっていた気がする。だから最近のWARPから出てる実験性の高いテクノとかダメなんですよ。
「Ghost」Radical Face
☆☆☆☆(エレクトロニカ、フォークの名作)
エレクトリックプレジデントというニカ/エレポップのデュオにハマっていて、その片割れのソロプロジェクトがラディカルフェイス。
ニカやポストロックのみならずサンキルムーンやボンイヴェールとかのフォーク好きにも自信をもって勧められる作品ですね。ちなみに後発の作品が幾つかありますが、あんまり良くありません。これが最高。
2018/09/14 最近聞いた音楽まとめ
☆ 駄作
☆☆ 微妙。オススメはできない。
☆☆☆ フツー
☆☆☆☆ 良作
☆☆☆☆☆ 年間ベストクラス
「Hawaii」Collections Of Colonies Of Bees
☆☆☆☆☆ 個人的にはキャリアハイな快作
コロちゃんことCollections Of Colonies Of Beesの新作。
ペレの頃から苦手意識が強かった。演奏はバツグンに上手いが、どこか気取った感じがして馴染めなかった。toeなんかもおんなじ印象。
流行りの女性Vo起用はよくあるソウルフルでネットリとしたものではなく、あくまで演奏に付随するもの。テンプラと塩のような相性だ。ループするギターと電子音に居合のようなリズム隊と爽やかな清涼剤のような歌声は今までの彼らになかった「ドラマ性」を作り上げている。
Collections of Colonies of Bees - Ruins [OFFICIAL MUSIC VIDEO]
「LAMP LIT PROSE」DIRTY PROJECTORS
☆☆ 「ダープロっぽい」過去の模倣のように感じた
前作が大嫌いで今回はどうなんだ?と先行配信曲を聴いたら何やら内省的な感じは一切なく、過去の彼らの作品に近い質感ではないか。しかし、蓋を開けてみるとどうだろうか?確かに過去のダープロっぽさはあるがハードコアやらアフロやらをエーテル調合したカオスさは皆無。
Dirty Projectors - Break-Thru (Official Video)
「Thank You for Today」Death Cab for Cutie
☆☆ ひたすらに地味
世界一地味なバンドがビルボード1位を獲得してはや10年、はや10年だ。
バンドとして伸びしろがないのは分かっているが地味、地味だ。中には良い曲もあるのだが四つ打ちのやつなんかはかなりキツイ。天下を取った「Narrow Stairs」から緩やかに降下している感じ。消えゆく様も地味とどうよ?
Death Cab for Cutie - "Autumn Love" (Lyric Video)
「1」zArAme
☆☆☆☆☆ いいよ!いいよ!
実験的なポストパンク路線を予想していたのだがスパイラルコードの「脳内フリクション」やカウパァズの「揺ラシツヅケル」に近い歌モノ路線のアルバムが聴けると思わなんだ。
故・吉村秀樹を思わせる凶悪な音作り、ハイテンポもスローテンポも緩急自在に操る様はフガジのようでもある。ボーナストラックの「キエルマボロシ」はマジに名曲。
「Secert Club」POHGOH
☆☆ 過去の音源を聴いてほしい
ディープエルムのエモダイアリーズに参加もしていた一部のエモファンから知られているPOHGOHの20年ぶりとなる新作。
微妙な垢ぬけなさを残したオーディナリーなギターポップになってしまった印象ですね。Rainer Maria、Jejuneはもちろんのこと、リズ・フェアやマフスなんかにもパワフルなんだけども憂いのある佇まいがなくなってしまった。角が取れたというやつか。
「WHEN I THINK OF YOU IN A CASTLE」POST ANIMAL
☆☆☆☆ 古典ロック好きの方はぜひ
サイケに入るんでしょうか?サイケって時代性ありきだと思うのであんまり聴かないんんですよ。テームインパラとか。
まあ、ビーチボーイズだったりチープトリックだったりホール&オーツだったりと色んな古典ロックの美味い部分が楽しめるバンドだと思います。Lemon TwigsとかFoxygenほど露骨に懐古趣味でないのにも好感が持てる。
Post Animal - Ralphie [OFFICIAL MUSIC VIDEO]
「はるやすみのよる」小島ケイタニーラブ
☆☆☆☆ ex-ANIMA
アコースティックのイメージがあったので音数多めのプロダクションに若干戸惑いつつもやはり良い曲を書くなぁ、優しいなぁと。詩人としても活動する小島敬太氏の歌詞にも注目だ。
COMITIA125良かった本まとめ
「高校生殺人事件」光物野晃太
かつて、怪鳥ひばりに跨りブレインダメージ系怪奇漫画を量産した川島のりかずという漫画家がいた。自らの精神を供物とし、自傷行為に近い形で産み落とされた排泄物はヒルコのような奇形児であり、川島自身の人間観・死生観がダイレクトに反映された自身の分身でもあった。余りのもチープゆえのディープさ、セイントだからこそ抱えられる矛盾だ。
川島が放ったブレインバーストは超低距離であるがゴク一部の人間にスーパークリティカルヒットを与えることに成功した。本作の元ネタである「中学生殺人事件(略して中殺)」はヤフオクやまんだらけ等の死の商人によってゴク稀に出品され10~20万円近い値段で取引されている。死亡説が根強い川島だがゴッホのような心境だろうか。成功ってなんだ?
前置きが長くなったが本作「高校生殺人事件」は「中殺」のパクリ、もとい、ビルドアップ版というべき優れた漫画作品だと思う。「中殺」が自身の不器用な発露だったのに対し、「高殺」はどこか根本敬や山野一のようなニヒルさが光っている。
「こんなんコミティアでウケるの?コミティアって九井諒子とかpanpanya、つくみずとかっしょ?」みたいな意見。ダマレシャラクサだ。
本来的にコミティアとは自由な創作の場所であって、エクストリームな表現が好まれるべきだ。それが近年「コミティアっぽいよね」という曖昧模糊とした比喩が実に通じやすいし、私も実際使ってしまう。優れた作品であれば如何なる作品でも解放されるのがコミティアのあるべき姿なのではないだろうか?「高殺」はぬるい空気を一蹴するバルサンのような破壊力がある。
「WORK OUT clothes」さかぐちまや(さかま屋)
人間は布を纏うことにより、より一層スケベになれるという特質を持った生物である。
上がピチTで下半身を露出しているプーさんに性的トラウマを植え付けられたという訓練された変態は別として、基本、布を纏うことは人間の尊厳だ。そして布は全裸よりはるかに強い。
精緻なデッサン(デッサンという言葉を使いたい)によって描かれた、肌の露出面積多めの女性は一言に言ってセクシーだ。所謂「手癖」で描くという傾向がコミティア界隈には強いが、さかぐちさんのソレは「お絵描き」ではなく「イラスト」だ。技術は尊い、そして、さかぐちさんのイラストはエッチだ。
「ひとを殺すゆめ」りつ(犬の一生)
荒い。荒いが絵にパワーがあると思った。何となく松浦だるまあたりを連想した。色気があるのだ。りつさんの絵柄は「咲」や「アイカツ」等のペドペドした影響が濃いのかなーという印象だったがコレはC-MOONだわ。
「水辺の怪談」というのも良い。遠藤周作と三浦朱門が伊豆で体験した「自殺者の幽霊の夢」を何となく連想した。水の記憶と死の記憶の相性はバツグンで艶っぽさまである。
「penitence to float in midair」YO!YO!洋次郎(漫画雑貨屋さんサークル)
コミティア&ザ・ニューパワージェネレーションを感じた。オッサンが管を巻いているが才能は勝手に育っていくのだ。オッサンはそれを見守る。
初の個人誌ということだが驚異的にセンスが良い。文字のレイアウトとか女の子の服装だとかいちいち洒落ているのだ。話もハインラインの爽やかなSFみたいな雰囲気で短いながらも「読んだ感」がある。フリーオールギフト。
「沖縄に夜の魚」たいぼく(おおきめログハウス)
実は俺、たいぼく先生の漫画は完全なオリジナルより旅行記モノのほうが好きなことに気づいた。だって普段、スリルしまくって「オタク死ね」みたいな雰囲気のたいぼく先生が健康的にキャピキャピと普通に旅行を満喫してるのって興奮しません?しない?
イイ旅行漫画=旅行をしたくなる漫画。本作の場合は食べ物がとにかく美味しそう。沖縄行きたい。でも、ナクヤムのパートはいらない。
個人的に沖縄という場所はビジュアライズする上でとてつもない可能性を秘めた場所だと思います。国家神道以前のゲニウスロキ、あるいは名前を失った神々を今も熱心に信仰している土地が他にあるだろうか?セーファやクボーのような御嶽(禁足地)の存在はソレの最たる例ですよね。ロマンと楽しいが詰まった地、沖縄。
「ちほちほ、二週間で退職する」ちほちほ(月刊滋養)
うつ→退職→障碍者認定→障碍者枠で再就職→2週間で退職(今ココ)
平山夢明が言ってるんだけど「無気力は狂いのはじまり」というのがある。
無気力とは決してローファイ、シャッグスなものではなく心の中でのカインとアベルの血で血を塗る抗争があるのだ。ちほちほさんの漫画は狂っている。
「生まれたばかりで走れない」ほとむら(htmr)
俺は自身のセンズリをかくルールとして「一定以上の肌を露出している」という条件がある。どんなにドスケベでも基準値を満たしてなければセンズリはかかない。ほとむらさんのイラスト(漫画)はその条件を満たしすぎている。俺は永遠に満たされない。だが、それでイイ。
「DODOITSU」TNSK(壁の彩度)
「アイドルスマッシュ」が終了したばかりのTNSK先生による超画力和服美人&どどいつイラスト本。凄いよ。
「にこらてすらのコピー本のまとめ本」ジョン・テンダ(にこらてすら)
テンダさん、久しぶりのオフセット本。女性が主人公の話が多く、ジョンテンが百合!?と一瞬思ったが媚びたところなど一切っっっなく、「節」としかいえない独自のジョン・テンダワールドが展開されている。やっぱり漫画力が高い。
最後に俺のサークルの宣伝です。通販やってるよ!
2017年2月に聴いたCD
「I See You」The xx 8.0/10.0
01.Dangerous
02.Say Something Loving
03.Lips
04.A Violent Noise
05.Performance
06.Replica
07.Brave For You
08.On Hold
09.I Dare You
10.Test Me
オススメ曲 ② ③ ⑥ ⑧ ⑨
「今のシーンに乗ってきた」という声を聞くんですが私はそうは思わないなー。ギターの音が減って音数が増えたのは確かですが独特のヘタクソ感は健在ですし良い意味での平常運転だと思います。何かと欧米のチャートアクションにうるさいリスナーがワーワー言ってるだけの気がします。
「The Tourist」Clap Your Hands Say Yeah 8.0/10.0
01. The Pilot
02. A Chance To Cure
03. Down (is Where I Want To Be)
04. Unfolding Above Celibate Moon (Los Angeles Nursery Rhyme)
05. Better Off
06. Fireproof
07. The Vanity Of Trying
08. Loose Ends
09. Ambulance Chaser
10. Visiting Hours
オススメ曲 ③ ④ ⑤ ⑨
コレも良い作品!実質、アレックによるドローン試験場と化した前作4thで結構な数のファンが離れてそうですが今回はイイ時のカンジが戻ってます。ブルースハープからの歪んだギターソロがニールヤング的な④、In This Home on Ice的な疾走感のある⑨など聴きどころ多数!
「Aleander Devotion」Letting Up Despite Great Faults 7.5/10.0
01. Starlet
02. Pageantry
03. Mass
04. Armonica
05. Caroline
06. Shatter
07. Devotion
08. Perfume
09. Whiplash
オススメ曲 ② ③ ⑥ ⑧
悪くない!この人らが2009年に出した1stはシューゲとかドリームポップとか抜きに素晴らしいメロディーの詰まった1枚だと思ってるんです。当時のピコピコ系のエレクトロニカやピッチフォーク系インディーロックを上手に折衷させたというか...しかし、ここ何年かはいかにも80年代的な懐古趣味が全体ににじみ出ていて美味く味わえませんでした。今回も全体的に80'sフレーバー強めですがサビのフレーズがしっかりした曲が多く、インストもクール。海外ではミニアルバム扱いなようですが、このクオリティなら次も期待できるかな。
2017年1月に聴いたCD
「Life Without Sound」Cloud Nothings 8.2/10.0
1. Up to the Surface
2. Things Are Right With You
3. Internal World
4. Darkened Rings
5. Enter Entirely
6. Modern Act
7. Sight Unseen
8. Strange Year
9. Realize My Fate
オススメ曲 ① ② ③ ④ ⑥
良い作品です!ギターが1本増えて、リリースの間隔を空けるだけど大きく変わるもんですねしかし!前作の勢いはあるけど直線的で単調な印象とは打って変わって非常にメロディアスで楽器もよく跳ねていて気持ちがよろしい。序盤の曲は2ndから3rdにかけてのポストハードコア的な要素は大きく減退し、初期ウィーザーやワナダイズなどを連想させる陰のあるパワーポップ的なメロディーが印象的。そしてリスナーの多くが「このアルバムの核となる曲」として挙げるであろう⑥はネオアコ調の軽快なイントロで始まる彼らにしては珍しいしっかり歌い上げる系の曲!終盤はポストグランジ的なヘヴィーな曲が続き、個人的にはちょっと尻すぼみ感がありますが十分に満足な一枚かと。
「OCZY」The Flaming Lips 7.5/10.0
1. Oczy Mlody
2. How??
3. There Should Be Unicorns
4. Sunrise (Eyes of the Young)
5. Nigdy Nie (Never No)
6. Galaxy I Sink
7. One Night While Hunting for Faeries and Witches and Wizards to Kill
8. Do Glowy
9. Listening to the Frogs with Demon Eyes
10. The Castle
11. Almost Home (Blisko Domu)
12. We a Famly
オススメ曲 ① ④ ⑩ ⑫
祝祭的なメロディーに定評のあるリップスがその長所を廃し、超ドローンなディストピアを展開させた前作「Terror」は物議を醸すとういうよりはシーンからフェードアウトに一役買った感がある(個人的には大好きです)。本作も基本的には前作の延長上にある超ヘヴィーなシンセベースや電気的なサイケ感が人を選ぶのは間違いない。「Race For The Prize」的な世界観を期待してる人は聴かないほうがいいかもしれません。しかし、歌モノ路線に徐々に回帰してるのは確かで④⑩⑪なんかは「Waitin' For A Superman」的な良さがあると思います。聴きこんで良くなる作品かとー
「Hang」Foxygen 3.0/10.0
1. Follow The Leader
2. Avalon
3. Mrs. Adams
4. America
5. On Lankershim
6. Upon A Hill
7. Trauma
8. Rise Up
オススメ曲 強いて言えば②
USインディーサイケ勢有望株待望の新作。高評価の1st、2枚組で詰め込みすぎた感がある2nd、そして3rdとなる本作なんですがサイケの要素が一切ない大時代的なポップスでビックリ!ホール&オーツ、クイーン、アバとかあの辺の世界観ですよ!輸入盤を買ったんでライナーノーツが付いてないんでコレを作ろうと思った経緯が知りたいなぁ
凄くクオリティが高いのは間違いないと思うんですが私的には「ナイ」です。好きな人は凄く好きだと思います。
「He’s Got the Whole This Land is Your Land in His Hands」Joan Of Arc 7.3/10.0
1. Smooshed the Cocoon
2. This Must Be the Placenta
3. Stranged That Egg Yolk
4. Full Moon and Rainbo Repair
5. Cha Cha Cha Chakra
6. Grange Hex Stream
7. Two-Toothed Troll
8. New Wave Hippies
9. Never Wintersbone You
10. F is for Fake
11. Ta-ta Terrordome
オススメ曲① ② ③ ⑦
キンセラの兄貴のほうの新作。去年、一昨年と音源出てなかったっけ?と思ったがアレ編集盤なのね。
「難解」ということで各所で低評価を頂いている本作ですが、そもそもティム・キンセラの作品で「難解」じゃないほうが珍しいし、むしろコレは聴きやすいほうだと思うんだよなー。
バンド結成20年らしいですがオリジナルメンバーはキンセラ兄貴だけだし、この人がやりたいことを分裂的に無軌道に発表していくプロジェクトがJOAだと思っています。去年出たアメフトの2ndから派生してJOAに興味持ち始めた人はjade treeから出てる1stか2ndから入るのが無難かとー